A24 x hot summer nights

この前観た映画「hot summer nights」。


もうずっと楽しみにしてて、これ観ないと夏終えられないと思ってたくらい。もう私は8月に悔い無し。





今私が一番好きな俳優、ティモシーシャラメ主演のほろ苦い青春映画。なんて書くと、皆ラブストーリーだと思って飛びつきそうなんですが、メインはドラッグです。


舞台は1991年。シャラメ演じるダニエルは、夏を叔母の家で過ごすことになったけれど、地元の人と馴染めず一人ぼっち。そんな時に、地元で一番のワルのハンターとひょんなことから仲良くなり、一緒にドラッグを売って夏を過ごすことに。ハンターには美人の妹がいるけれど、彼女に手を出した人は、ハンターが許さない。でも恋する心は止められず、ドラッグの販売もどんどん手を広げてしまい、次第に破滅に向かう。


さらっというとこんなお話。





まあストーリー的にはありがちなのかもしれないけれど、何よりこの映画が良いのは、A24が製作してることなんですよ。もう腹立つくらいおしゃれ。


A24って前にもちょっと書いたと思うけど、ニューヨークの映画会社で、「ムーンライト」、「ルーム」、「スプリングブレイカーズ」、「レディバード」、そして私の大好きな「フロリダプロジェクト」とかを製作してるのね。

最近雑誌POPEYEとかにも取り上げられてたから、割と日本でも徐々に知名度上げてると思うんだけど、これがかなり秘密主義の会社で、ニューヨークタイムズとかの取材も全部断ってるくらい、何も情報を外に出してないんです。POPEYEの取材も英語で絶対記事を書かない、って約束で受けたらしい。し、写真も入口の壁しか撮らせてもらえなかったみたい。それくらいミステリアスな会社なんですよ。気になっちゃうよね、、


製作してる映画も良い作品ばかりで、「A24の作品は全部最高なんだけど、どういうこと?」みたいなコメントをよく見ます。とにかくセンスがいい。やってること全部センスがいい。




最近だと、public accessって言って、街中で作品上映するイベントをアメリカでやってて、それも酒屋さんの看板使ってスクリーン写したりとか、そんなのやるんですか、みたいなことをおしゃれにやる。かっこいいんですよ、、




そんな映画会社とシャラメが組んだら、もう観るしかないです。

しかもシャラメ、今でこそ有名だけど、この作品って「君の名前で僕を呼んで」よりも前の作品で、オーディション時はほぼ無名だったらしい。みんな「こんなひょろひょろな男の子が主演?」って思ったみたいで、ヒロインの女の子なんか「彼に恋愛できるなんて思えなかった」とか言っちゃうくらい、普通の男の子だったみたいなんだけど、カメラ回った途端、みんなシャラメに恋しちゃったらしく。売れる前にシャラメに目をつけたんですよ、A24は。さすがです、ありがとう。








で、この映画のパンフレットなんだけど、箱がVHSの形なんですよ。イケすぎてない?この中に写真とパンフレットが入ってる。見てわかると思うけど、色味も可愛いでしょ。。ツボすぎて毎日眺めては抱きしめてる。



この箱の裏面に書いてある


Sending him away for the summer.
(夏の間は追放か)
What a cliche.
(ありがちだな)


っていうのは劇中の台詞なんだけど、このclicheって単語、「常套句、決まり文句」って言う意味らしくて、そういう台詞の言い回しもオシャレだし、それをパンフレットに大きく載せるセンスも最高。とにかく何もかもがツボなの、、、






シャラメは当たり前に美しかったし、まじで華奢すぎて背骨見えてる。でもそれがまた美しさを助長させるのよ、触れてはいけない感がたまらない。




the 1975のmattyとも写真撮ってたよ。私得すぎる写真。私こういう人好きすぎるな、、







hot summer nights、サントラも最高だし、パンフレットで全曲解説ついてたりもするから、是非観てほしいしパンフレットも見てほしい。そしてA24の作品もぜひチェックしてみてください。素敵な映画がまだこの先私を待ってると思うと生きる希望が湧きますね。まだまだ私に恋させてくれ





:)