NANIMONO


公開をずっと楽しみにしてた「何者」を観に行ったよー!



この映画の原作は、大好きな朝井リョウさん。平成元年生まれのたった1つ年上の作家さん。現代社会の問題、皆が思っているけど口にしないことを、気持ちいいくらいにぶった切ってくれるのが大好きで、私が唯一作品全部読んでる作家さん!





このストーリーは、就活をする大学生が主人公なんだけど、就活が云々っていうよりは、自分じゃない「何者」かになろうとしてる人が世の中多すぎるよね、それってどうなのっていうのがメッセージ、だと私は思ってる。


Twitterやってるシーンとか、ツイートが画面いっぱいに出てくるシーンがたくさんあったけど、話はツイート中心で進むの。






自分のことをディレクター、アクター、って肩書きでしか語れなかったり、名刺にボランティアに行った、留学をした、って自分がしてきたことを事細かに書いてみたり、自分が今やってることを「こんなに頑張ってる」ってアピールしたり、SNSをしてるときっと誰もが経験あるようなこと、感じたことあることを、チクチク、どころじゃなくグサグサに刺してくる。二階堂ふみちゃん、すごかった。泣きたかった。隣にいた大学生くらいの男の子は泣いてました。原作読んだ人は分かると思うけどあのシーンです







Twitterって140文字しか書けないでしょ、それなのにこの人はこんな人だって、140文字だけで判断しちゃうでしょ、選ばれなかった言葉の方が遥かに多いはずなのにさ。

そしてSNSしてるとさ、少なからず自分はすごいって思ってもらいたいって気持ちが働くでしょ、イイネの数気にするとかもそうだと思うけど。でも自分は何者かになんてなれないし、自分でしかいられないし、格好悪い自分を理想の自分に近づけるしかできないんだよね、なのにSNSですごい自分を演出してみたり、そういう人いるじゃん、でも何者かになんて誰もなれないんだよね




SNSをしている人、更に就活を経験した人、身近で就活している人を見たことある人なら、きっとこの映画は響く。面白いくらい原作に忠実だった、台詞ほぼ同じ!本も読んでほしい〜





あと、菅田将暉くんがやっぱりどタイプでした。バンドで歌っちゃったらもうアウト、かっこよすぎた。キャスト皆適役だった、二階堂ふみちゃんいいなあ。意識高い系女子。




本ももう一回読み直したい。迂闊にツイートできなくなるけどね(笑)
SNSのあり方とかに疑問を感じたことある人は是非!本も映画もおすすめです

ぐりぐりにやられる台詞ばっかりで途中ホラー映画かと思ったよ、中田ヤスタカの音楽もよかった、満足、ぜひ!





:)