SNSで人気者のパジェット。しかし、恋人との恥ずかしすぎる別れのシーンが生配信され、それが拡散されてしまう。名誉挽回のため、パジェットは、学校のイケてない男の子キャメロンをプロムキングに仕立て上げることに決める。
王道ティーン映画で最高だった。やっぱり私はティーン映画が大好きだと確信。こういう映画って大体終着点が「自分らしく」、なんだけどこれも例に漏れずで、でもそれプラス「本当の自分を見てくれる人を大切に」、というのもメッセージとしてあってよかった。まあよくあるテーマっちゃよくあるテーマなんだけど、それが上手いことSNSを使って現代風にアレンジされてて楽しめた。
個人的に久々にぎゅん、ときたティーン映画だったんだけど、調べると大好きな「mean girls」とか「フォーチュンクッキー」と同じ監督だったの。本気で鳥肌立った。何も知らずに観たんだよね。自分の“好き”のセンサーに間違いはなかった笑、中高生から好きなものブレてないというか、中高生の時に好きになったものだから、今も響くんだろうなと思う。うれしかったです。
(あらすじ)
愛情に満ちた父であり夫であり兄であるニックは、ある日突然失踪する。しかし、ネットで広まった動画の中にニックが映っているのが発見される。「私は女を虐待している。視聴回数500万回で死ぬ。」と書かれた紙を掲げているニック。妹ピアや妻ソフィーが彼を助け出そうと必死になる中、想像もしなかったニックの一面が明らかになっていく。
正直結末は弱かったんだけど、そこに行き着くまでの揺さぶり加減がすごい。このドラマのキャッチコピーが「father. husband. brother. liar?」なんだけど、本当に、え、彼はいい人なの?悪い人なの?ってずっと思い続けて観てた。全8話、群像劇のようになってて、それぞれのエピソードで焦点を当てられるキャラが変わるんだけど、皆いい人なのか悪い人なのか分からない。というより、さっきまで「いい人」って印象だったのに、ある情報を言われることによって「悪い人」に見える、を繰り返す。
これって現実でも同じだなあ、と思った。例えばすごく人気の人がいて、皆もてはやしてたのに、メディアが流した嘘か本当かわからない情報で、すぐ世間の人は掌を返したように非難をし始める。そういうの毎日のように見るけど、このドラマを観てると、自分もいかに情報に踊らされてるかがよくわかってそれが怖かった。
ここからは偏愛映画、なのでネタバレ含みます
「旅するジーンズと16歳の夏/19歳の夏」
(あらすじ)
ティビー、リーナ、カルメン、ブリジットは昔からの親友。そんな4人は16歳になり、初めて別々に夏を過ごすことに。別れる前、4人は奇跡的に全員が穿けるジーンズと出会う。4人は夏の間、このジーンズを交代で穿くことにし、ジーンズにそれぞれの思い出を刻む事を誓い合う。
16歳、19歳、夏、という最高の単語が組み合わさったらこの映画になる。それぞれの年齢ならではのほろ苦さ、とかが上手く描かれてて、観るたびに胸がぎゅっとなります。
中でも「16歳」のほうで描かれる、ティビーという女の子の物語が大好き。彼女は唯一、夏に地元に残る子なんだけど、そこでダメ人間を撮影してドキュメンタリー映画を撮ってるの(彼女いわく、ミジメ(惨め)ンタリー映画)。何もかもだるいわ、って適当にバイトしながら映画撮ってるんだけど、そこで病気の女の子と出会う。その子がまた小さいながらに頭のいい子で、ティビーも彼女の考え方に影響をされ始めるんだけど、その子と反逆児ティビーとの一風変わった友情、の描き方がすごくよくてこれ見たさにいつもこの映画を観てしまう。何回観ても泣く。ちなみにティビーの部屋にはAvrilのポスターが貼ってある。
「ラ・ラ・ランド」
(あらすじ)
何度もオーディションに落ち、へこんでいた女優志望のミアは、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャンと出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはたまたま出かけたパーティで、不機嫌そうに演奏をするセバスチャンと再会をする。
この映画の唯一の欠点は、この映画が有名になりすぎているところだと思う。オープニング曲のイメージだけが先行して、ハッピーな映画、というイメージになり、その結果観た人が「がっかりした」という感想を残している。
観た人ならわかると思うけど、これはとにかく切ない映画。観てる人全員が望んだであろうハッピーエンドは迎えない。
すごく簡単に言うと、恋をとるか、夢をとるか、という話なんだけど、LAという街が舞台になってるということは、夢をとる、んですね。タイトルの「LA LA LAND」は、もちろんロサンゼルス、って意味もあるけど、夢の国、って意味もある、それをわかったうえで観ると、また苦しいです。もちろん恋のときめき、も描いてるけど、だんだんとねじれてすれ違っていく。結局2人はお別れをするんだけど、時間が経って、思わぬ形で再会をした時は2人とも夢を叶えている。ミアには別の相手がいるけど、でもお互いのことをわかっているからこそ、のラスト、に涙が出ます。最後のセバスチャンの頷きにすべてがつまってる。
恋をとるか、夢をとるか、って私も考えたことあるけど、私は夢をとってきたタイプなので、ミアたち派だな、って思ってた、最初は。でもついこの間観直した時は、今ならどっちもとれるかもな、と思った、何においても偏り?がないようにするのが理想だな。映画は時間が経ってから観ると、見方が変わるから面白い。
あとこの映画を語るうえで欠かせないのが曲だけど、私はa lovely nightが一番好き。まだミアたちが敵対視し合ってる時の歌で、「こんなに素敵なLAの夜なのに、相手があなたでがっかり」というようなことを歌ってるもの。「what a waste of a lovely night(ステキな夜がもったいない)」って歌詞があるんだけど、このwasteという単語とlovelyという単語を組み合わせることで、皮肉さが増すのがすごく好き(目のつけどころがきもい)。バックに映るLAの夜景も綺麗で、何度観てもうっとりするシーンです。
ああ、また語りすぎて気持ち悪い記事になってしまった笑、ごめんなさい。でもどの映画/ドラマも面白いのでぜひ。今はdisney+で「クルエラ」を映画館ぶりに観てます。また昔から好きな映画も観直す。次は本のフレーズでも書きますね、
(今日のタイトル: a lovely night/La La Land)
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