7月1日、「ハリーポッターと呪いの子」の舞台へ。
赤坂であったんだけど、駅降りたらハリーポッター一色。カフェも行きたかったけどどうあがいても予約取れなくて無理だった。でもマホウドコロっていうお店(これも予約した)は行けて、ここでは色んなグッズ売ってたんやけどマニアックすぎて楽しかった。ハリーポッターって名前は有名やけど、意外と全作観てない人多くて、2作目で止まってる、って声もよく聞く。でもこのお店に来てる人ガチファンばっかで、会話も「闇の印が空に打ち上がった時さ、」とかいう内容やから最高すぎて笑いそうになった。闇のグッズ人気だったな、やっぱりヴィランは人気だよね。
舞台は休憩入れて3時間40分あったんだけど、一瞬だったしずっと観てたかった。「呪いの子」は、原作後のハリーたちの物語なんだけど、本読んだの随分前だし内容忘れてて。おかげで新鮮な気持ちで楽しめました。舞台というより魔法を見ているような。目の錯覚を活かした演出も多かったんだけど、仕掛けが一切分からない本当に魔法みたいなトリックもあった、不思議だったな、ポリジュース薬での変身とかどうなってたんだろう。イギリスの舞台チームがそのまま監修しているらしく、今回はもちろん言語も日本語だけど、あの”イギリスのハリーポッター”としての世界を1ミリも崩してなくて。
今までハリーたちのことをすごく特別な人だと思ってシリーズ観てきてたけど、今回の舞台を見てハリーたちも欠けてる部分がたくさんある、ってことが分かって、存在を身近に感じた。パンフレット買って読んだけど、ハリー役を演じた方たちが「ハリーの未熟さを上手く演じたい」って言ってて、これかあ、と。今回の設定ではハリーは38歳で子供もいるけど、両親のいなかったハリーは親としてのお手本がいないまま子育てをしてて、それ故に空回ってばかり。魔法が使える、というのは私たち人間とは決定的に違う部分だけど、悩んだりイライラしたりすることがあるのは私たちと同じ。それが舞台では一番伝わった。
私の推しのハーマイオニーは、大人になっても聡明で勇気があってかっこよかったし、有名な親の子どもとして生まれてしまったことで苦しむハリーの子供アルバスの葛藤もよかった。ちなみに舞台でヴォルデモートのことをずっと”ヴォルデモー”って言ってて、何だろうって思ってたんだけど、休憩中に後ろの席の人たちが(現地の舞台も観に行ったほどのガチファンの方だった)、発音の仕方をイギリスのチームがめちゃくちゃこだわったらしい、って言っててなるほど、ってなった笑。英語やとtの音が落ちやすいから日本語でもそうした、って意味かな。
ディズニーに引き続き、世界観が完璧に作られたものを2日連続で見て幸せだった。ハリーポッターは架空の世界だけど、どこか私たちの生きる現実に繋げて考えられる部分もあって、そこがまた魅力の一つかなと思います。予想の数倍よかった、余韻がすごい。行けてよかったです。
台本を訳した翻訳者さんのインタビューもあって読み応えたっぷりでした。両親のいないハリーというキャラクター、を精神科医が語ってるページもあって興味深かった。
時間、が今作のテーマだった。どんなに魔法が使えても、いじったらダメなものというものは存在していて、抵抗せずに流れに任せて受け入れないといけないことがある。
(今日のタイトル: decode/Paramore)
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