gotta, gotta be down, because i want it all


今日は元気な時じゃないと観れない映画を紹介します笑、3本。













「雪山の絆」



Netflixの映画ランキングでしばらく上位に入ってた作品。1972年に実際に起きたウルグアイ機のアンデス山脈への墜落を描いた映画です。


とにかくずっと寒い、苦しい。壊れた機体の中で身を寄せ合って助けを待つけど、その間にもどんどん仲間が死んでいく。食べ物も底を尽き、さあどうするか。仲間の遺体を食べるしかない、彼らはそういった結論を出します。このエピソードは実際に事故が起きて皆が帰還した後に報道され、かなり物議を醸したみたいだけど、でも実際自分が同じ立場だったら、生きるために食べた可能性はあるし、外野があれこれ言うべき話じゃないんだよな。その場にいた彼らにしかあの苦しみは分からないから、これはダメだこうすべきだった、とか言うのは間違ってるなと思いました。そういった意味でも考えさせられる映画。



監督は、「ジュラシックワールド 炎の王国」を撮ったJ.A.バヨナ監督。私はこの監督の作品がすごく好みで、特にスマトラ沖地震を描いた「インポッシブル」が大好き。これも実話ベースのお話だから、「雪山の絆」が気に入った人はぜひ観てほしい。













「saltburn」



Amazon Primeで配信中の映画。めっちゃきもい。けどめっちゃ美しい。バリーコーガン演じる主人公オリヴァー、最初はみ出し者で学校でも馴染めないみたいなキャラだったから、そこから友達を作って魅力的な世界で自分も生きるようになっていく「ウォールフラワー」的な感じかと思ったら良い意味で裏切られまくった。のし上がり逆転系です。これ多分苦手な人ものすごく苦手だと思う、何シーンか他人の体液を口に入れたりするシーンがあるの、でもこれは、裕福な家庭で生まれた魅力的な人間のDNAを自分に取り入れたい、っていう意味で描いてるらしくて、それが分かれば納得、の描き方。そのシーン以外も綺麗なんだけどどっかずっと生々しくて、元気な時じゃないと、ウッてなると思う笑。色彩がやけに鮮やかでそれもきもい。でも清々しいし、狂ってて面白いです。私これtwitter(もう普通にXじゃなくてtwitterって言うね笑)で知ったんだけど、ラストでオリヴァーがパソコンに向かって小説書いてるシーンがあって、「なるほどねえ、この出来事を本にするのかあ」って思ってたんだけど、そのパソコンの画面、全然まともな文章打ってなくてgnhdhfdijfiodjosmoidhsidhみたいな適当な文字列が並んでたらしい笑、海外のファンが気づいたみたいでちょっと話題になってた。バリーコーガンがとにかくよかったです。タイトルのフォントも可愛いんだよね。









「女王陛下のお気に入り」



「哀れなるものたち」の予習で観た、全然前情報無しで観たんだけど、思ってた内容と全然違った、良い意味で。タイトルから王室の優雅な話かなとか思ってたんだけど、女王に気に入られるために手段を選ばない女たちの話だった。グロいシーンがあるとかではないんだけど、人間の欲を剝き出しに描いてるから、それがちょっと気分悪くなる要素の1つです。直接的なグロじゃないものが一番グロかったりするよね。あとずっと音楽が怖い、不安になる。でも映像もお城も衣装もすごく綺麗で、それがまた気持ち悪さを増す。苦手な人は苦手そうな世界観。私はこのランティモス監督の作品好きだったので、「哀れなるものたち」もいけそう、R18やから少しびびってたの笑、予習で雰囲気わかったしますます楽しみになった。大好きEmma Stone。









以上、元気な時じゃないと観れない作品3本の紹介でした笑。saltburnはアマプラ、あとの2本はnetflixで観れます。ちょっとタイミングを見計らって早く「哀れなるものたち」を観に行かないと、またそれも感想書きます。





(今日のタイトル: mr.brightside/The Killers)