待ちに待った「2分の1の魔法」観てきた!ので感想書きます。結果から言うと泣きすぎてぐしゅぐしゅになった笑
主人公イアンは自分に自信がない内気な男の子。一方、兄のバーリーはいつも陽気。2人は亡くなったお父さんにもう一度会うという夢を叶えるために、魔法を求めて冒険の旅に出る、というのが簡単なあらすじ。
まず、設定がすごく良い。
昔はこの世には魔法が溢れてた。でも人々は電気やガスを生み、車を製造し、世の中をどんどん便利にしていき、魔法は薄れて忘れられた。そんな世界のお話。
主人公イアンが自分にそっくりで、序盤から泣けました。私がまさに最近悩んでいることと全く同じことを考えてて。
誕生日を迎えたから新しい自分になろうと意気込んでリストを作ってみるとことか、でもその中のリストは結局叶えられなくて自分は何やってもダメだと思ってしまうとことか、どんどん自信を無くして何も動けなくなるとことか、人に話しかけるためだけにものすごくエネルギーを使うとことか、私じゃん、と思って苦しかった。なんでこうどんぴしゃに悩んでることに手を差し伸べてくれるんだろうな、ピクサーは。公開延期になってこの時期に観れたことに何か縁を感じてしまうよ。
弱気なイアンに、兄のバーリーはいつも前向きな言葉をかけるんだけど、それがとにかく良くてこれまた泣けた。イアンには実は魔法使いの素質があるんだけど、でも自信がないが故に「自分には無理だ、魔法なんか使えない」と言い続ける。でもバーリーは、「心に火を灯せば魔法は通じる」「自分を信じるんだ」と言ってあげるのね、自分を信じて強い気持ちを持たないと魔法は使えないし、結果としてお父さんにも会えないから。でもこれって、私たちの世界でも同じだと思う、魔法というのは比喩的表現だとしても、心に火を灯して自分を信じないと何もできない。このバーリーの言葉を全て現実に当てはまるように変換して聞くとまじで泣けました。もう無理でした。
終始陽気な冒険オタクとして描かれるバーリーだけど、それだけで終わらせないのがピクサー。ラストが本当にずるい、ピクサーらしい着地点でした。私は本当に初めから永遠に泣き続けてたけどw、このラストは周りの人も泣いてた。まさかのエンディング!なんて宣伝文句謳われてるけど、ピクサーだなーって納得する人はすると思う。ちゃんとキャラクターのバランスを取るというか、誰も惨めに描いたりしないというか。優しい世界だった、ここはいつでも。
邦題は「2分の1の魔法」だけど、原題は「Onward」。意味は、「前へ、前方に向かって」。邦題もしっくりくる、でも私的には原題がすごく素敵だなと思った。このお話では皆が前に進むから。
ネタバレしたくないから、これくらいにしておくけど、自分を変えたい、変わりたい、って人が観るとすごく響くと思うので観てほしい。
雑音が多い世の中だけど、魔法を使うために必要なことをこの映画に教わったので、私もイアンと同じように一歩一歩進みたいと思います。
:)
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