december movie list



「ア・ゴースト・ストーリー」


(あらすじ)

小さな一軒家に住む若い夫婦、CとM。幸せに暮らしていた2人だが、ある日夫のCが交通事故で亡くなる。しかし、その後もCはゴーストの姿となって妻Mを見守る。MにはCの姿が見えない。悲しみに暮れていたMだが、ある日前に進む決断をし、家を引っ越す。残されたCはそこから動けずに、彷徨い続ける。








さすがA24作品、万人受けさせる気ゼロw。好きな人はめちゃくちゃ好きと思うし、逆に眠くなるって人も多いと思う。私は前者だったので、紹介させてもらいます。



あらすじは今書いた通りなんやけど、これは全体の話で言うと、実存主義の話。実存主義っていうのは、私も調べて学んだんやけど、例えば、

「私は有名人です」と言う時、一般的には有名人であるということに価値を置く、つまり「有名人であるから私はすごい」となる。

でも実存主義は、「わたし」そのものに価値を置く。「わたしはわたしであるからすごい!」ということ。


だから、この映画も登場人物に名前をつける必要はなく、CとMという記号を使ってる。(ほんとは名無しでも良い)





そして映画での唯一の長台詞の中に「この世は形のあるものしか価値がない、そしてその形あるものはいつか消えるから無駄である」って言葉があるんやけど、これは映画で伝えたいメッセージとは正反対の主張。


この映画は、全てにはちゃんと価値があるし永遠に残るものもある、ということを伝えたいんだと思う。その例として、この映画では歌が使われる。ラストにCは消えるんだけど、それも「永遠」を見つけられたから消えた、んだと思う。ばり泣ける笑。


ちなみにタイトルの「a ghost story」、冠詞は「a」を使ってて、「the」を使ってないっていうところからも、この映画の主張は読み取れる、らしい、確かに、、!私は後から解説読んで気づいた笑。



死とか人生の無常さとか、そういうこと考えるの好きな人におすすめです。













「パトリオット・デイ」



(あらすじ)
2013年4月15日、愛国者の日。この祝日には、毎年ボストンマラソン大会が開催される。刑事トミーは大会の警備に駆り出されるが、その日ゴールラインで爆発が起きる。この爆発は計画されたテロだとされ、警察とFBIが犯人を追う。







これはもうあらすじ言わなくても知ってる人が多いと思う、実際に起きたボストンマラソンテロ事件を元にした映画。この映画の印象的なところは、当時の映像が実際に流れるところ。映画、としての映像と、当時のニュース番組の映像、とかが入り交じって映される。だからあくまで映画なんだけど、ほぼドキュメンタリー。(ラストには実際にテロに巻き込まれて怪我をした人や、事件を担当した警察のインタビュー映像が流れる)




テロがあった、ということ、は知ってたけど、爆発の後に犯人がどういう行動を取ったか、とかは全く知らなかったので、かなり衝撃でした。住宅街ですごい銃撃戦が起きる、そのシーンが本当にショッキング。



今年はアメリカの警察官に対するイメージが悪くなった人も多いと思うけど、正義感を持ってる警察ももちろんたくさんいるし、アメリカという国、そしてボストンという街の人々の強さを感じられた映画でした。やっぱりこういう実際の事件だったり、社会問題をテーマにした映画が好き、好きっていう感想はおかしいかもしれないけど、観てよかったなと思う。ジェイクギレンホール主演の「ボストンストロング」もこの事件を題材にした話だけど、あっちはテロに遭った人がどうやって立ち直って前を向くか、に焦点を当てた映画。事件自体を細かく描いてるのは、この「パトリオット・デイ」かなと思います、これはめちゃくちゃ良かった
















「ザ・プロム」



(あらすじ)

インディアナ州に住む高校生エマ。彼女にはアリッサという恋人がいるが、女性カップルでプロムに参加することが問題となり、その年のプロム自体が中止にされてしまうことに。それを知った、ニューヨークに住む"元”人気俳優たちが、自分たちの役者イメージを挽回させようと、プロムの救出に向かう。





「glee」、そして私の大好きな「ポリティシャン」、「ハリウッド」の監督であるライアン・マーフィーが送る最高にhappyになれるミュージカル映画。


今年って何やっても無駄だ、って気持ちになってしまった人も多いと思うけど、この映画を観て分かったの、どんな時でも希望を持ってたら楽しくなれるし、映画は、歌は、ダンスは、世界を救う。本当に。



"政治は世界を変えられないけど、映画は世界を変える。”


ドラマ「ハリウッド」で描かれていたこのテーマ、この映画を観ても同じことを感じた。たった一本の映画で、こんなに気分が晴れるんだもんな、それにはすごい細かいとこまで計算された構成があるからこそなんだろうけど、単純に感動してしまった。そしてアメリカのエンタメはすごい、誰も勝てん、もうそれだけ。歌も全曲良いし、サントラも秒でDLした。アメリカの俳優って、演技もできるし歌も上手いのすごい。しかも無名の人を抜擢して、その後有名になるっていうパターン多い気がする、アメリカンドリームって言葉があるのはこういうとこなんかなと思う。






今年の締めにはこの一本をぜひおすすめします。ハッピーすぎて苦手って人ももしかしたらいるかもしれないけど笑、2020年に観るからこそ意味がある映画な気がします。







あとは韓国映画の「コール」も面白かったんやけど、話が難解すぎて説明できる気せんかったから載せませんでした笑。とりあえずあの映画はエンドロールが始まっても止めないで最後まで観てください、それを観るか観ないかで感想がひっくり返る。今はドラマ「グランドアーミー」を観てる、エンドゲームは今日いよいよ観終える予定。実は我慢できんくてちょこちょこ観てたんやけど、ラスト1時間だけ残してるんよねw、今日夜観る。あと今月楽しみなのはPIXARの「ソウルフルワールド」!あれも結局Disney+での配信になっちゃったけど。でもこの映画、22番のソウルが出てくるらしくて、私22番に昔から縁あるからそういう意味でも楽しみなんよね笑(私のSNSのID、たいがい22って入ってると思う)、生きる目的が分からないソウルの22番とか完全ワイすぎ、今年最後はPIXARがときめかせてくれそうです





フィクションを特に必要としてない人も世の中にはいるって何かの本で読んだけど、私にはフィクションが必要、絶対。来年も映画に救われながら生きたい



:)