all i do is sit and drink without you, if i choose, then i lose


今月、ずるい?映画の見方をしていて、評価が良いやつしか観ていないんです、filmarksで基本チェックしてるんだけど、評価3.8以上のものばっか選んでて(相対的に評価が良いやつは好きの度合いはあれどやっぱり面白い)、そのせいで今月紹介したい映画が多い、というか語りたいことが多いので、先にドラマのことだけ別に書きます。今日はその記事。












「瞳の奥に」


(あらすじ)

ルイーズは、精神科の受付で働くシングルマザー。ある時、バーでデイビットという男性と意気投合し、その帰りにキスをしてしまう。翌日、出勤するとなんと職場に彼が奥さんといる。彼はルイーズの働く病院に精神科医として新たに採用されたのだった。不倫は良くないと思いつつも、デイビットと関係を続けるルイーズ。ある日、町中で奥さんのアデルにぶつかってしまい、急いで立ち去ろうとするが、何も知らないアデルは夫の同僚だからという理由でルイーズをお茶に誘う。引っ越してきたばかりで友達のいないアデルは、ルイーズに友達になってほしいと頼む。デイビットと関係を続けつつ、そのことを秘密にしたままアデルと仲良くするルイーズ。しかし、この夫婦と関わりを持ってしまったことが運の尽きだった。








全6話だし暇潰しにちょうどいいや、みたいな軽い感じで観始めたら、まあハマりにハマって一瞬で観終わった。感想を一言で言うと、「こんなどんでん返しありえます?」、です。最悪な終わり方します(笑)最初、ドロドロ系?というか、不倫ものというのは分かってて観始めたんやけど笑、それも途中からどんどん変な方向に歪んでいって、ラスト1話ですさまじく狂って終わった。本当に最悪だった(褒めてる)


多分誰が見ても面白いと思うけど、一つ注意点?があって、途中からちょっとファンタジー要素が入るんですよ、そういうのに興醒めする人はちょっとあれ?ってなる可能性がある(ちなみに私は興醒めするタイプ)、ファンタジーと分かって観るなら全然いいんやけど、何でこんな急に魔法みたいなこと起きるん、みたいな展開が結構苦手で、これも正直ちょっと冷めたんやけど、最後の展開がぶっ飛びすぎてて一瞬で気持ち戻った。




お家、が描かれる映像が多いんだけど、それも美しいし視覚的にも面白いです、タイトルの意味も最後に分かると思う。とにかく最悪な気分になりたい方におすすめです、良い意味で最悪な気分、ね(良い意味で最悪な気分って何)












「事件現場から セシルホテル失踪事件」



(あらすじ)

2013年、奇妙な映像がインターネットを駆け巡る。カナダの大学生、エリサ・ラムがLAに滞在中に泊っていたセシルホテルのエレベーター内の映像だ。彼女はその映像を最後に姿を消す。警察が懸命の捜査をしたが、残念ながら彼女は貯水槽の中で遺体で発見される。当時は事故として片付けられたこの事件。本当に事故なのか、それとも他殺か。Netflixが真相を暴く。





前に少し書いたドキュメンタリー。ホラー好きの人とかが公開前から「あのセシルホテルがドキュメンタリーになる!」ってだいぶ騒いでいて、というのもこのホテル、全室で人が亡くなっているそうで、呪われたホテルという名前もついていたほど(現在は閉鎖されている)。全室で人が亡くなっている、ってどういうことって思うと思うけど、このホテルがある地域は治安が良くなくて、薬物などが蔓延している地域(スキッドロウという場所)。だからオーバードーズで亡くなった人も多いし、幻覚を見て自殺もしくは人を殺した人も多い。「フロリダプロジェクト」で描かれていたように、ホームレスの人がこのホテルを家代わりとして住んでいた、ということも多かったようです。だからまあ普通のホテルとはそもそもが違うんだけど、そこでこの失踪事件が起きたから、このホテルはまた悪い意味で有名になってしまったみたいです。



この事件、当時は事故として処理されたんだけど、ネット界隈ではずっと怪しんでる声が多かったようで、それをNetflix側が改めて調査し、作品にし、最終的に事件の結論まで出しています(警察にNetflix課とか作ったら良さそうなレベル)。このドキュメンタリーの面白いところは、当時事件を担当していた警察やホテルの元オーナーはもちろん、この事件に関心を持って何百時間も調べていたようなYoutuberとかにもインタビューしてるところ。いわばオカルトチャンネルのようなものを運営しているような人たち。警察とはまた違った視点、で話す。それが新鮮で面白かった、現代ぽいなと思って。






私がこの前何でこのドキュメンタリーが響いたって書いたかというとですね。エリサ・ラムはずっと私みたいにブログを書いていたんです(彼女はTumblrをブログ代わりにしてた)。誰にも話せないこととか書きたくなる気持ちも、このブログだけが私の居場所なの、って思う気持ちも分かる。


Youtuberたちは、その彼女のブログを過去からずっと辿って、彼女がどんな人だったかを考察していく。自分の気持ちを正直に吐露しているブログに、読んでる人はいつの間にか自分がすごく彼女に近いような存在であるような気になっていく。会ったこともないのに、親友のような、一番の理解者のような。そんな気持ちになっていく。だから皆、彼女を救おうと必死だったんだけど、結局彼女は遺体で見つかってしまった。



結末は言いたくないから、あんまり詳しいことまで書けないけど、Netflixが何で2013年のこの事件を今更解明したのか。最後まで観ると、今の世界の状況と照らし合わすことのできる部分がある、と気づきます。すごく心に残った作品でした。






紹介した2作品は、どちらもNetflixで観られます!








映画は2021年暫定一位作品に出会ってしまったので早く書きたいのですが、3月下旬に書きますね。頭痛いから早く寝ようと思ってたのに、結局書くことに夢中になって12時前になってしまったし、今から私はYoutubeを開く気でいるのできっとまだ寝ません。春眠暁を覚えず、はまだ私に効力を示さない




(今日のタイトル: it's not living(if it's not with you)/the 1975)



:)