june movie list


「クルエラ」


(あらすじ)

白黒の髪を持つエステラは、天才的なファッションセンスを持つ女の子。しかし、問題ばかり起こす子で、母親からは「クルエラ(困った子)」と呼ばれている。ある時、学校を退学になったエステラは母親とロンドンに引っ越すが、そこである事件が起こり・・・










昨日やっと観たけど、めちゃくちゃよかった。面白いとは聞いてたけど、ここまで面白いとは。この映画、2時間半あって長いんだけど、ずっとわくわくしてた。



ディズニーといえども、プリンセス映画じゃないから、棘がある。でも優しさもある。でもその優しさが真っ直ぐなものじゃなく、あっちこっちいった上で不格好に巻き付くような愛で、ヴィラン映画だなあ、でもディズニーだなあ、という感じ。



Emma Stoneがかっこいいし、とにかくファッションと音楽が良い。だから、洋服とか音楽とかが好きな人は間違いなく楽しめると思うけど、それ以上に個人的には変身願望がある人、自分の世界をひっくり返したいと思ってる人に響くんじゃないかなと思った。まだしばらく上映すると思うからこれ以上は書かないけど、わくわくしたい人は是非。











「クワイエットプレイス 破られた沈黙」



(あらすじ)

「何か」によって荒廃した世界。生きている人はほとんどいない。音を立てたらやってくる「何か」に見つからないよう、どうにか命を繋ぎながら生きているアボット一家。そんなある日、娘のリーガンは、ラジオから「ビヨンド・ザ・シー」が流れているのに気づき、「海の向こう」の人たちに会いに行こうとする。










「クワイエットプレイス」の続編。私は前作を映画館で観ていないので、今回は絶対映画館で観たかったんですが、もう大正解でした。音、がテーマの映画なので、絶対映画館で観るのがおすすめ。



これも公開中なので、詳しくは書きませんが、とにかく生きる気力をもらえる。私、映画の中に教訓めいたものを見つけるのが好きで(笑)、別に見つけようと思っていつも観てるわけじゃないんだけど、「これは・・・!」ってものに出会えた時は、いっきにその映画が好きになる。これもそうでした。


この映画には、いわゆる怪物のようなものが出てくるんだけど、まあ99%今後も地球には誕生しないであろう生き物?なのね。でも、現実は怪物がいなくても怪物に近いものってあるしいると思うの、辛いこととか、むかつく人とか、そういうのを怪物に例えて観ると、まあもうばちばちですよ、人間は闘うしかないんだな、って思える。死ぬことを選ばないなら、何があっても、闘うしかない。それに気づいて、もうめちゃくちゃ感動した笑。最高でした。



前作に引き続き痛いシーンはあるので、そこだけ注意!










「テッド・バンディ」



(あらすじ)

シングルマザーのリズは、バーでテッドと出会う。やがて彼女はテッドと暮らすようになり、幸せをかみしめていたが、誘拐未遂事件の容疑者でテッドが逮捕される。テッドは誤解だとリズに説明をするが、その後数々の事件への彼の関与が判明する。










1970年代にアメリカを震撼させた殺人鬼テッド・バンディを描いた映画。


彼はとても魅力的だったことが有名で、裁判には彼のファンが押し寄せたほど。「悪いことする人と思えないわ」、と若い女性がうっとりした目で言うシーンが印象的。



そんな抗えない魅力を持った殺人鬼を演じたのが、抗えない男(?)、Zac Efron。私、男性タレントさんとか俳優さんとか、あまりハマった経験がないの、かっこいいなと思っても、それだけというか、本気のハマり?まで行き着かないことが多くて。でも、Zac Efronだけは本当に抗えない。多分唯一ポスターを貼った男性俳優(笑)。この映画でも魅力的だった、殺人犯であろうが信じたくなってしまうような妙な人なつこさとずるさ、も上手くて、ものすごい配役だなと思った。そしてそんな彼を悲痛に愛するのが、我らがLily Collins。すごい画ですよ、それだけで観る価値ある。


私は事件を描いたものとかが結構好きなので、多分Zacが主演じゃなくてもこの映画は観たと思うけど、Zacにしか無理だっただろうなと今は思ってる。ちなみにZac主演映画で一番好きなのは「We Are Your Friends」です。



Amazon Primeにて。









「存在のない子供たち」



(あらすじ)

12歳のゼインは、中東スラムで両親とたくさんの兄弟姉妹と住んでいる。しかし、両親が出生届を出さなかったため、身分証明書がない。ゼインは11歳の妹と仲がよかったが、彼女は知人の男性と無理やり結婚をさせられて家を出る。それに腹を立てたゼインは家を飛び出すが、身分証明書がないため、仕事もできない。












ものすごくショッキングな映画。タイトルどおり、存在のない、子供たちを描いたもの。あらすじにも書いたように、11歳で結婚させられたり、そういう日本じゃ考えられないようなことが平然と起こっている世界がある、そのことが本当にショックだった。


今、日本はオリンピックで騒がれているけど、この映画を観た後にそういうニュースを観ると、もう腹が立って仕方なくなる。平等どころか、アイデンティティすらない子供がこの世界にはいる。



映画は、エンタメのためのものでもあると思うけど、知らない世界を教えてくれるものでもあると思ってて、これは後者にあたるもの。これを観なければ、私はこういうことを考えることどころか、知ることもなかったと思うから。知ったことで何かしよう!なんて声はとてもじゃないけど上げられないけど、知ったことで、自分の考えが及ぶ範囲が広がったとは思う。



かなりずん、とくる映画ですが、一人でも多くの人に観てほしい映画。Netflix。













「ペットセメタリー」



(あらすじ)

妻子と田舎に引っ越してきた医師のルイスは、新居の裏に動物用の墓地があることに気づく。新しい家での生活にも慣れてきたころ、飼っていた猫が事故で死んでしまう。ルイスは墓地の向こうにある森の奥深くに猫を埋葬するが、その翌日に凶暴化した猫が現れる。









1989年に映画化されたスティーブン・キングの同名小説のリメイク版。


私はオリジナルの1も2も両方観てて、オリジナルのファンからしたらこのリメイク版はあまり、って感じみたいだけど、私はこれはこれで楽しめました。ちゃんとオリジナル踏襲しつつ、現代っぽい。


前も書いたと思うけど、この映画の何が面白いかって、「人間は死に逆らえるか?」、ってことを描いてるところなんよね。死んだペットを墓地に埋めたら生き返る、でも生き返るのは凶暴化した別物のようなペット、でも見た目は自分が大好きだったペット。ってなったら、凶暴でもいいからいてほしい!、って思う人もいると思うの、でもそれは本当にいいことなのか?自然に逆らって、死んだものを生き返らせることは許されるのか?、ってことを問われるのがすごく面白いし考えさせられる。


私今ネトフリで「バクラウ 地図から消された村」っていうのを観てるんだけど、これわけわかんない村の話なんですよ(説明が雑)、そういうその土地独特の何か、ってめっちゃ怖いなと思って。この「ペットセメタリー」も、その土地に昔からある墓地、を描いてるし、「ミッドサマー」もある村の慣習の話。霊も怖いし、人間も怖いけど、その場所に根づいてる呪いみたいなものも怖いな、と最近思います。


このシリーズ観たことない人は、まずオリジナルの1を観てほしい。監督がロックファン?ぽくて、エンディングで全て吹っ飛ばすようなロックが流れるのがちぐはぐで怖い。


Netflix。












あー、映画のまとめ書けてよかった(笑)これ時間ある時にしか書けんからさ(結局まとめて書いた)。私今、いつもの字幕翻訳に加えて字幕のリライトをしてて、それが本当に面白くて、昨日とか何時間もぶっ通しでやってた、でも楽しすぎて苦痛を感じてないの笑、変な境地に達してる。予想の倍、順調に進んでるからタイミング見計らって映画のまとめしたけど、映画のこと書いたらまた続きしたくなってきた笑。でも今日は寝ないとダメ。仕事って嫌なことあると思うけど、私この翻訳の仕事に関しては本当に全部楽しいし、本当に好きなことだけを見られる世界ってあるんやなあ、って思ってる(もちろん責任は重大だし、気をつけながら作業してる)。頑張ってきてよかったし、まだ頑張る。でも今日は寝ます。


あ、前に少し書いたから今回紹介しなかったけど「あの夏のルカ」もおすすめです。




それでは!