最近、色々な映画を観直すのにハマってる。何回観てもやっぱり好きな映画ってあって、こういう映画が私を形成してきた/しているんだな、と考えたりする。今日は、そんな私の偏愛映画を3本紹介します。前の映画なので、ネタバレも含みます、嫌な人はこの記事スルーしてください。
「ウォールフラワー」
主人公のチャーリーは高校1年生。彼の唯一の親友は高校入学前に自殺をし、友だちはいない。しかし、高校に入学後、パトリックとサムという兄妹に出会い、仲間に入れてもらうことに。いつも「壁際」にいた彼が、友だちや家族をとおして自分の道を切り拓いていく物語。
この映画の原題は、perks of being a wallflower。日本語にすると、「壁際の花でいることの特権」。もうこれだけで泣ける笑。よく惨めな人を表す表現として、パーティでいつも壁際にいる、みたいなことを言ったりするけど、この映画では壁際にいるからこそ見える世界を教えてくれる。映画の中で、パトリックがチャーリーに、「君は物事をよく見て、理解している。壁際の花だよ」って言うシーンがあるんだけど、そこでいつも私の涙腺は崩壊する。
「ウォールフラワー」は、ライ麦畑でつかまえての再来、とも言われていて、なおかつEmma Watsonが出ている、もう私得でしかない映画。孤独感や閉塞感、そして、どうにかもがいて人生を生きなきゃ、っていう描き方がライ麦と似てるかな。
主人公のチャーリーは作家志望で、国語の先生に本を借りて作文を書いているんだけど、その国語の先生がめちゃくちゃいいです。こういう映画は大体先生がいい仕事する。
自分の分かってもらえない部分を、この映画は分かってくれる気がする、ので、大好きです。
「ワンダー」
生まれつき顔に障がいのある10歳の少年オギー。彼はずっと自宅学習をしていたが、5年生になるのをきっかけに学校に通うことに。初めは周りからじろじろと見られたり避けられたりしていたオギーだったが、彼の行動で同級生たちは少しずつ変わっていく。
泣きすぎて枯れる映画。これ以上に優しい映画がこの世にあるなら教えてほしい。
この映画は、オギーの視点、お姉ちゃんの視点、友だちの視点、などそれぞれの人の視点でストーリーが進んでいきます。これがオギーだけの視点だったら、多分この映画はここまで良い映画じゃなかっただろうなと思う(ちなみに原作は本で、本もそれぞれの視点で進む)。障がいを持つ本人の苦しさだけじゃなくて、周りの人の葛藤も描く。だからわざと泣かせてやろう、みたいないやらしさは一切ない(わざと泣かせようとして、ストーリーを悲しく可哀想にする映画が本当に苦手)。世界が優しすぎて気づいたら泣いてる。オギーを演じているJacob Tremblayくんの演技と声もまた涙を誘う。
校長先生が、「オギーは見た目を変えられない。私たちが見る目を変えないと」、というシーンがあるんだけど、ここが本当に刺さる。今ちょうどパラリンピックがあってるけど、インタビュー等でアスリートの人たちが、「障がいがあっても他の人と変わらず何でもできるってことを皆に知ってほしいし、本当の意味で世界が平等になってほしい」って言ってた。私も少なからずやっぱり、大変だろうな、とか思ってしまってる面があるから、そういうのも差別だと思うし、違う目をとおして見てるな、と自分で感じる。この映画は、どういう「目」で人を見るか、を考えさせられる。主題歌のBea Millerのbrand new eyesにもeyeって入ってるしね。
「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」、映画に登場するこの言葉、私も親切を選んで行動できる人間になりたい。
ちなみに、「ウォールフラワー」も「ワンダー」も同じ監督(実写版「美女と野獣」も)。
「スクールオブロック」
落ちこぼれのミュージシャン、デューイ。ある時、お金欲しさに友人に成りすまして小学校の臨時教師になり、子どもたちにロックを教え込む。挙げ句の果てに子どもたちにバンドを組ませ、学校に内緒でバンドバトルに出場しようとする。
中学生の頃から何回観たか分からない映画。この映画のサントラでthe whoとか有名どころの曲を覚えた。the darknessのgrowing on meって曲が特に好きで、MD(笑)で一生聴いてた(MDのラベルとかいつも凝ったデザインにしてたの楽しかったな)。
デューイは本当にクズなんだけど、子どもたちとの間に化学反応が起こって、そこからの展開は本当に面白い。自分はダサいと思っている男の子や、太ってるからステージに立ちたくないと言う女の子に、図らずもいいアドバイスをして皆に慕われていく。厳しいお父さんに育てられているギターの子の物語が特に好きです。殻の破り方、もロックが教えてくれるんだよなあ。
弱気になった時にこの映画を観ると、あ、私の芯はここだったな、と思える。
ちなみに画像真ん中にいる女の子はMiranda Cosgrove、サマーという学級委員を演じてるんだけど、Avrilの大ファンで昔Avrilに曲も書いてもらってる。
来月FiNOのアコースティックライブがあると知って、昨日からテンションが高いのだけど(でも浮かれすぎないようにしてる笑)、やっぱり私は映画や音楽が大好きだし、そういう話をしてる時が一番楽しいです。でも最近は前と少し変わった部分があって、今までは自分の好きなもの、だけに固執してたけど、色々なものに触れるようにしてる、その一つの例として高3の女の子が教えてくれた韓国の恋愛ドラマを今観てます。前までだったら観てなかったけど、食わず嫌いも意地っ張りみたいで嫌だし(そんな人になりたくないのになってしまってた部分があった)、今までの自分だったら選ばなかったものも選んでみたい、なー、と意識して過ごしてます。でもやっぱりずっと好きなものは特別、そこだけは譲れないし変わらないです。
また映画のこと書きます。
(今日のタイトル: brand new eyes/Bea Miller)
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