Taylorのアルバム「midnights」にやられすぎている、
このアルバムは、Taylorが経験した13の眠れない夜の物語を綴ったもの。もうそのコンセプトだけでTaylorらしいというか、涙が出そうになる笑。13はTaylorのラッキーナンバーとして有名だけど、初期のアルバムの頃からずっと13を大事にしていて、そういうところに彼女のいい意味での少女らしさが見える、Taylorの消えない素朴さってこういうとこにあるんだよなと思う。
midnight、真夜中。シンデレラでも12時がキーワードになっているように、この時間帯は魔法を象徴するものでありながら、色々考えて落ち込んでしまう時間でもある。実際、Taylorも「人生はミッドナイトのように、暗くも、星が輝くこともできるし、ロマンチックにも、孤独にもなることができる。」ということを言ってた。
夜、真夜中、夜中、ってずっと昔から特別に感じる。その時間帯にしかないものがある気がするから。Taylorとデートした人は、何を話してどんなふうに過ごしたのかなって考える。雨の中並んで夜の街を歩いたのかなとか、ベッドの縁に座っておしゃべりしたのかな、とか。Taylorに歌われる人生ってどんな人生ですか?Taylorに歌われるに値する人間になりたかったと変な嫉妬心を抱いてしまうほど、可愛くて苦しい曲が多かった。1曲目のlavender haze(ラベンダー色の靄)は現在の恋人とのことを歌った曲だそうで、1950年代は人と深く愛し合っていることを表現するのに、ラベンダーヘイズってフレーズが使われてたんだって。愛を象徴するピンクがかった色(ラベンダー)の靄が、愛に包まれた状態を表していたんだとか。Taylorは自分の幸せや大好きなものを誰にも邪魔させたくないという思いで、この言葉を選んだみたいです。本当に素敵。
あと個人的に心打たれたのが、MVも公開されているanti-hero。これは、Taylorの不安を表した曲。自分が大きくなりすぎて、そんな人生をたまに受け止めきれないように感じることについて歌っているそうです。Taylorはいつもiconicなフレーズを生み出すけど、今回は絶対これですよね、「it's me, hi, i'm the problem, it's me」。もうあらゆる人が良い意味でネタにして使ってたけど(ホラー映画の「チャッキー」もこの言葉ツイートしてた笑)、多くの人が共感できる歌詞だなと思った。at teatime, everybody agreesって歌詞がこのあと続くけど、文字通り「お茶の時間に皆が私の噂をして、問題ある女だよねってことに同意する」って意味でもあるんだけど、このteatimeって言葉、KimとKanyeがTaylorの悪口を言った時のキャプションに使われてたらしく、その意味も含んでるのでは?と考察されてた。あと、i'll stare directly at the sun, but never in the mirror(太陽は直視できるのに、鏡の中の自分を見ることはできない)って部分は、MVで見た目のことを意味してるシーンがあったけど、このthe sunてイギリスのゴシップ誌の名前らしくて、その雑誌に自身の恋愛を色々書かれたことにも意味を掛けてるかも、と。これはあくまでも考察だから実際わからないんだけど、何重もの意味がありそう。一生Taylorの歌詞研究して暮らしたい。
昨日Taylorの歌詞を見て本気で思った、アーティストの意図する曲を本当の意味で理解しようと思ったら、ある程度の教養と感性が要る、と。あと海外アーティストの場合は英語。歌詞を英語のまま理解するって意味でもそうだけど、考察してるファンの人のツイート等を読む時に本当に英語が要る。辞書で単語調べながらいろんなサイト見て、すごく歌詞の理解深まった、何回震えたか。私はある程度の英語は読めるけど、歌詞の裏側にあるものとかまでは読み取れないから(文化的なものとか、この言葉が暗にこういう意味を表してるとか、日本人の私の感覚では掴めないものが多い)。今の段階でも十分このアルバムの良さは伝わってるけど、もっとわかればもっと深いものが得られるんだろうなと思ってちょっと悔しいです。
私はいつも、辛いことがあってもこの曲があるから大丈夫だ、って感じることが多くて。例えばAvrilのslipped awayはAvrilのおじいちゃんが亡くなった時のことを書いた曲だけど、私ももし誰か家族が亡くなってものすごく打ちひしがれたりしても、既に私の気持ちを代弁してくれてる曲が存在するから、大丈夫だって思うの、伝わるかな。寄り添ってくれる曲があるから、傷つきすぎることはないだろうと感じるというか。このTaylorのアルバムを聴いても同じことを思った、真夜中にぐるぐる考えて眠れなくなっても、このアルバムがあるから大丈夫だと思う。
語りすぎて誰って記事になってしまった、誰も読んでないよねこんなマニアックな記事笑。とにかく私はこのアルバムに夢中です、私もI get older but just never wiserだけど、Taylorと同じく真夜中に起きる魔法は信じて生きたい。Taylorはずっと私におとぎ話を聞かせてくれる、真っ暗闇の中ランタンを灯し続けながら誰かを待つことも肯定してくれるし、こっそり誰かと恋に落ちる楽しさも教えてくれる。いつまでも少女らしさが残るその感性と人柄に私はずっと魅了されてる、やっぱり私はTaylorが大好きです。
(今日のタイトル: anti-hero/Taylor Swift)
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