always had high, high hopes


「人はいつから悔し泣きをしなくなるのだろう。悔し泣きができるときって、もしかすると、人生の中でもほんの一瞬なのかもしれない。」



朝井リョウさんの「チア男子!」にある一節。











日本代表のW杯が終わった、悔しいのと、でもすごく感動したのとで感情がずっと忙しい。ドイツとスペインに勝っただけでもすごい、とか、クロアチアは前回準優勝国やから負けても仕方ない、とか、そういう言葉をネットでよく見かけるし、TVの人ですらそういう発言をしているけど、そういう問題やないんよって思ってしまう私は捻くれてるんかな、ベスト16の壁は壊せませんでしたが間違いなく日本のサッカーが変わったと思います、とかも、選手は言われたところでって思う、この“2022年カタール大会”で、“自分”が勝ちたかったやん絶対、そりゃ長い目で見たらそうだろうし間違いなく日本は強くなってきてはいるけど、そういう言葉聞いたら絶対悔しい。もう年齢的にも次のW杯に出られない選手もいると思うし、吉田選手は多分もう自分に4年後はないって思って次の世代や未来の子供たちが、って言葉を使って話してたし、なんだろうな、全てを懸けてやってきて、観てるこっちの数億倍悔しい思いをして、知らん人間から色々言われて、今はネットのせいで目を覆いたくなるようなひどい言葉も飛ぶし、国を背負って闘ってる以上批判とか受けるのは慣れてるというか仕方ないと思ってるとは思うけど、それでも人間やから嫌な気分には絶対なるし、でも皆に伝えるのはSNSでの数行だけ、その裏にどれだけ落ちた言葉とか思いがあるんやろなって考えると苦しい。酒井選手とか川島選手とかはちょっと苦言を呈するというか皆にちゃんとわかってほしいって思いでインスタ投稿してたけど、伊東選手とかあっさりしてた、でもそのあっさりしてた分めちゃくちゃ悔しい気持ちが伝わった。次に向けて頑張る、の、「次」が自分が確実に手にできるものじゃない世界で生きるってどんだけ大変なんやろ、とか色々考えて試合終わってから事あるごとに泣いてる笑、皆どんな気持ち抱えて眠りに就くんかなとか思うと全然眠れんかった、誰って感じやけど。すごい世界だな、だからこそ尊いし美しいんだろうけど。






同じグループEだったスペインもPKで負けてた、1000本PKの練習しても結果として1本も決められなかった、色々な記事を読んだりして学んだのは、結局メンタルがどれだけ強いかにかかってるということ、いくらPKの練習をしても練習の時にはW杯のようなプレッシャーがかかった状態は再現できなくて、だから最終的にはメンタル面で決まる。有名な選手ほど失敗率は高く、いつだったかな、ベッカムが蹴ったボールが思い切り枠外に飛んでPK外した試合があったの一生忘れないと思う、期待されてるからこそますますプレッシャーがかかる、狙いすぎて結果として外れてしまった。「自分が決めなきゃ」と思うと外すのかな、逆に「自分なら決められる」と思うと決まるのかもしれない、常人の何千倍もタフなサッカー選手でも、やっぱり人間で、そう思うと本当にサッカーって難しい。








色々書きすぎてほんと誰って感じやけど、でも前も書いたように今回の日本代表の試合で、努力することとか自分を信じることとか、そういうよく聞く当たり前のこと、を体現してる選手を見て、普通に生きてたら感じることはない量のエネルギーを浴びたし、こんな心の動き方したの初めてなんじゃないかなってくらい色んなことを感じたり考えたりしました。「冥々之志(めいめいのこころざし)」っていう言葉がある、意味は、人知れず努力をすること。メディアでは見えないところで吐くほど努力して、文字通り血が滲むまで練習してきたからこそ、今回のW杯があったんだと思う。色々言ってくる人ぶん殴りたくなる時もあると思うけど、でも敵はいつも自分で、外野のことなんか無視してどんな時も自分と向き合うことが大事なんだな、と日本代表の試合を通して人生で大切なこと、を学んだ。まだW杯自体は終わってないし、楽しみな試合いっぱいあるから、最後まで観る。睡眠とかもう捨てようぜ、4年に一回のイベントだし。サッカーファンの人からしたら私もにわかなのかもしれないけど、父がサッカー好きだから小さい時からまあまあ日本代表は観てきてるし(主に日本代表だけ観てるのがにわかって言われるかもしれないけど)、オフサイドもちゃんと人に説明できるから色々書いたの許して、もっとJリーグや欧州サッカーにも詳しくなりたい








あと選手は語学も堪能な人が多くて(YouTubeにたくさん動画ある)、そりゃ海外のクラブチームに入ってると覚えざるを得ないっていうのもあるだろうけど、それでもやっぱり努力家じゃないと生き残れない世界にいるんだなあと思う、板倉選手はご飯食べに行った時でも注文した料理が来るまで単語帳を開いているというエピソードも聞いた、日本って努力する人を馬鹿にしたりする風潮が悲しいことにあるけど、そういうのもはねのけて自分の目標に向かって頑張れる人だけが輝けるんだよね、そこで甘えるか、まあいいか、と思うか、悔しい思いをしたくないから死ぬほどやってやると思うのか、で道は変わってくる。まだまだ勝って上にいってほしかったし、選手の悔し涙は見たくなかった、でも努力してないと流れないのが悔し涙だから、美しいものを見られて感動したし本当に心が動かされる時間だった。私も自分自身の人生を輝かせられるように努力します、やっぱり人生はno pain, no gain





(今日のタイトル: high hopes/panic! at the disco)